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卿相侍臣歌合  


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作品集名卿相侍臣歌合   
作品集名読みけいしょうじそんうたあわせ 
作成年月日建永元年七月廿五日(1206年8月30日)
場所 

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横雲のたなひく山の岡へなるすすきも白くふくあらしかな

よこくもの−たなひくやまの−をかへなる−すすきもしろく−ふくあらしかな


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わか袖はけさもほしあへすあすか川ゆききの岡の萩のしら露

わかそては−けさもほしあへす−あすかかは−ゆききのをかの−はきのしらつゆ


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なかき夜をあかせる袖はいまたひす尾花か露そ秋風はふく

なかきよを−あかせるそては−いまたひす−をはなかつゆそ−あきかせはふく


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こ萩原をれぬはかりの朝露にぬれぬ袖ほせ野への秋風

こはきはら−をれぬはかりの−あさつゆに−ぬれぬそてほせ−のへのあきかせ


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朝露よあらましかはの秋にあひてたか袖うつす荻のうは葉そ

あさつゆよ−あらましかはの−あきにあひて−たかそてうつす−をきのうははそ


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朝な朝な下葉もよほす萩の葉に雁のなみたそ色に出てゆく

あさなあさな−したはもよほす−はきのはに−かりのなみたそ−いろにいてゆく


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里はあれてまかきは野へのこ萩原朝たつ鹿もここになかなん

さとはあれて−まかきはのへの−こはきはら−あさたつしかも−ここになかなむ


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野らと成りし昔の跡に藤はかまそれとはかりに匂ふあさ露

のらとなりし−むかしのあとに−ふちはかま−それとはかりに−にほふあさつゆ


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明けぬとて野へより山に入る鹿のあとふきおくる萩の下かせ

あけぬとて−のへよりやまに−いるしかの−あとふきおくる−はきのしたかせ


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真萩原なににうらみをむすひおかんうつろひゆかはけさの朝霜

まはきはら−なににうらみを−むすひおかむ−うつろひゆかは−けさのあさしも


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朝嵐の風にをれふすをみなへし消えあへぬ露の花にこほるる

あさあらしの−かせにをれふす−をみなへし−きえあへぬつゆの−はなにこほるる


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さをしかの入野のすすきほのほのと明けぬるか夜の嶺のうす霧

さをしかの−いるののすすき−ほのほのと−あけぬるかよの−みねのうすきり


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朝露も花のえことにかはりけり雁のなみたや色をわくらん

あさつゆも−はなのえことに−かはりけり−かりのなみたや−いろをわくらむ


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嵐ふくあしたの原の秋萩は露のこるへき物とやはみし

あらしふく−あしたのはらの−あきはきは−つゆのこるへき−ものとやはみし


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小萩原けさおく露のかすかすにむかしこひしき袖そうつろふ

こはきはら−けさおくつゆの−かすかすに−むかしこひしき−そてそうつろふ


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なく雁の夜半の涙かかた岡のあしたのはらの萩のした露

なくかりの−よはのなみたか−かたをかの−あしたのはらの−はきのしたつゆ


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朝露の玉まく葛に風過きてうらみ初めたるあたしののはら

あさつゆの−たままくくすに−かせすきて−うらみそめたる−あたしののはら


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ほしもあへす露消えかへりをみなへしたれにうらみのけさのしをれそ

ほしもあへす−つゆきえかへり−をみなへし−たれにうらみの−けさのしをれそ


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あはぬ夜の涙やむすふ萩の露ささわけし袖の色はしらねと

あはぬよの−なみたやむすふ−はきのつゆ−ささわけしそての−いろはしらねと


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木のまよりさすや岡への朝日影うつろふ露ににほふ萩原

このまより−さすやをかへの−あさひかけ−うつろふつゆに−にほふはきはら


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もろこしの山人いまはをしむらん松浦かおきの明かたの月

もろこしの−やまひといまは−をしむらむ−まつらかおきの−あけかたのつき


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秋の夜の月やをしまの天の原明かたちかきおきのつり舟

あきのよの−つきやをしまの−あまのはら−あけかたちかき−おきのつりふね


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有明の月吹きはらふ浦風にけふりつれなきあまのもしほ火

ありあけの−つきふきはらふ−うらかせに−けふりつれなき−あまのもしほひ


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おほかたに物をおもへとするかなる月は清見か浦の秋風

おほかたに−ものをおもへと−するかなる−つきはきよみか−うらのあきかせ


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わかの浦に月のてしほのさすままによるなくつるの声そかなしき

わかのうらに−つきのてしほの−さすままに−よるなくつるの−こゑそかなしき


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もしほくむ袖の月影おのつからよそにあかさぬすまのうら人

もしほくむ−そてのつきかけ−おのつから−よそにあかさぬ−すまのうらひと


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浦つたふ月はあかしの空晴れてなみに秋ふくすまの塩かせ

うらつたふ−つきはあかしの−そらはれて−なみにあきふく−すまのしほかせ


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秋をへて年もつもりの浦風にくもらぬ月をいくよかはみん

あきをへて−としもつもりの−うらかせに−くもらぬつきを−いくよかはみむ


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月やとるもしほの袖を人とははわふとこたへよすまの浦なみ

つきやとる−もしほのそてを−ひととはは−わふとこたへよ−すまのうらなみ


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明石かた色なき人の袖をみよすすろに月はやとるものかは

あかしかた−いろなきひとの−そてをみよ−すすろにつきは−やとるものかは


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なかめやるこころいつくにかよふらんもろこしまてもすまの月かけ

なかめやる−こころいつくに−かよふらむ−もろこしまても−すまのつきかけ


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月の秋は名のみそよるのもしほ草かくかき絶えてみる夢もなし

つきのあきは−なのみそよるの−もしほくさ−かくかきたえて−みるゆめもなし


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なかむれは涙そこゆる袖の浦月やはつらき秋のしほかせ

なかむれは−なみたそこゆる−そてのうら−つきやはつらき−あきのしほかせ


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ほしやらぬをしまの海士の袖まてもやとりやすらんあたらよの月

ほしやらぬ−をしまのあまの−そてまても−やとりやすらむ−あたらよのつき


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あさりするをしまのあまのぬれ衣みなれそなれてやとる月かな

あさりする−をしまのあまの−ぬれころも−みなれそなれて−やとるつきかな


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里わかぬなさけは月のならひにて心なきあまの袖にすむらん

さとわかぬ−なさけはつきの−ならひにて−こころなきあまの−そてにすむらむ


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ひとりみる袖こそあまにかよひけれをしまか磯に月や更けぬる

ひとりみる−そてこそあまに−かよひけれ−をしまかいそに−つきやふけぬる


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あまさかる四方のうら風雲すきて浪間の月にやまとしまみゆ

あまさかる−よものうらかせ−くもすきて−なみまのつきに−やまとしまみゆ


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人はたた浪のよるよるとはすとも月にあかしの秋のうら風

ひとはたた−なみのよるよる−とはすとも−つきにあかしの−あきのうらかせ


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里のあまの袖にくたけぬ影をみん岩うつ浪のあらいその月

さとのあまの−そてにくたけぬ−かけをみむ−いはうつなみの−あらいそのつき


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おくるへき月たに山をまたてぬに夕のあらし袖にしをれぬ

おくるへき−つきたにやまを−またてぬに−ゆふへのあらし−そてにしをれぬ


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ひとりすむとはかりききて宿かれは入あひのかねにのこる山風

ひとりすむ−とはかりききて−やとかれは−いりあひのかねに−のこるやまかせ


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ふみなれぬ山の岩ねの夕まよひおとやしるへの谷川の水

ふみなれぬ−やまのいはねの−ゆふまよひ−おとやしるへの−たにかはのみつ


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みやこ人たのめぬものをまつち山夕こえかねて独かもねん

みやこひと−たのめぬものを−まつちやま−ゆふこえかねて−ひとりかもねむ


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おもひねのけさの袂もまたひぬに又くれかかるうつの山もと

おもひねの−けさのたもとも−またひぬに−またくれかかる−うつのやまもと


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たのめての末の原野のたそかれはとはれぬ風に露こほれつつ

たのめての−すゑのはらのの−たそかれは−とはれぬかせに−つゆこほれつつ


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都おもふなみたは旅の物なれと雲より嶺の夕くれの空

みやこおもふ−なみたはたひの−ものなれと−くもよりみねの−ゆふくれのそら


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けふも又夕ゐる雲にやとりぬとみやこへつけようつの山風

けふもまた−ゆふゐるくもに−やとりぬと−みやこへつけよ−うつのやまかせ


00049
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くれは又いつくに宿をかりのなくみねにわかるる袖の秋きり

くれはまた−いつくにやとを−かりのなく−みねにわかるる−そてのあききり


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草枕ゆふへの空を人とははなきてもつけよ初かりの声

くさまくら−ゆふへのそらを−ひととはは−なきてもつけよ−はつかりのこゑ


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くれぬとやわれよりさきにとまるらんいくのの末に逢ふ人のなき

くれぬとや−われよりさきに−とまるらむ−いくののすゑに−あふひとのなき


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かかれとて秋しもたつか旅衣かさねてしけき道の夕露

かかれとて−あきしもたつか−たひころも−かさねてしけき−みちのゆふつゆ


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やとかれは露しく床の岩まくらゆるさぬ松の風のおとかな

やとかれは−つゆしくとこの−いはまくら−ゆるさぬまつの−かせのおとかな


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都をはあまつ空ともきかさりきなになかむらん雲のはたてを

みやこをは−あまつそらとも−きかさりき−なになかむらむ−くものはたてを


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遠近もしらぬ山ちに宿とへは松にこたふる秋のゆふ風

をちこちも−しらぬやまちに−やととへは−まつにこたふる−あきのゆふかせ


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うつりゆく山より山にけふくれぬはては鹿なく野へのかり庵

うつりゆく−やまよりやまに−けふくれぬ−はてはしかなく−のへのかりいほ


00057
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露におきて露にやとりぬ道のへの草にしをるる旅ころもかな

つゆにおきて−つゆにやとりぬ−みちのへの−くさにしをるる−たひころもかな


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深山ゆく秋の涙のゆふしくれあらそふものか槙の下葉も

みやまゆく−あきのなみたの−ゆふしくれ−あらそふものか−まきのしたはも


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古郷も秋はゆふへをかたみにて風のみおくるをののしの原

ふるさとも−あきはゆふへを−かたみにて−かせのみおくる−をののしのはら


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いたつらにたつやあさまのゆふけふり里とひかぬるをち近の山

いたつらに−たつやあさまの−ゆふけふり−さととひかぬる−をちこちのやま