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石清水社歌合


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作品集名石清水社歌合 
作品集名読みいわしみずしゃうたあわせ 
作成年月日元亨四年二月廿八日(1324年3月23日)
場所石清水社 (いわしみずしゃ)

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身にあまる神のめくみの春をへて老木の桜なほ盛なり

みにあまる−かみのめくみの−はるをへて−おいきのさくら−なほさかりなり


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さきまさる花にそみゆる男山神のうけける君か御幸は

さきまさる−はなにそみゆる−をとこやま−かみのうけける−きみかみゆきは


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神かきにはるの光りをさしそへてはなもちとせのかけそ長閑き

かみかきに−はるのひかりを−さしそへて−はなもちとせの−かけそのとけき


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くもりなき花のかかみの岩清水神代なからのかけや見ゆらん

くもりなき−はなのかかみの−いはしみつ−かみよなからの−かけやみゆらむ


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榊葉にかかるしらゆふうちなひき風しつかなるはなの色かな

さかきはに−かかるしらゆふ−うちなひき−かせしつかなる−はなのいろかな


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神代よりかはらぬ花の此春は君か御幸に色やそふらむ

かみよより−かはらぬはなの−このはるは−きみかみゆきに−いろやそふらむ


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神そみむ花の鏡のいはし水曇らぬ御代の春をうつして

かみそみむ−はなのかかみの−いはしみつ−くもらぬみよの−はるをうつして


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ときしもあれ花もひらけて石清水いはぬにしるき御世の春かな

ときしもあれ−はなもひらけて−いはしみつ−いはぬにしるき−みよのはるかな


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よよをへて猶いく春もいはし水はなのかかみのかけはくもらし

よよをへて−なほいくはるも−いはしみつ−はなのかかみの−かけはくもらし


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神垣におりはへかくるさほ姫のたむけや花のにしきなるらむ

かみかきに−おりはへかくる−さほひめの−たむけやはなの−にしきなるらむ


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いはし水神代の桜うつしもて花のかかみの影そくもらぬ

いはしみつ−かみよのさくら−うつしもて−はなのかかみの−かけそくもらぬ


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をとこ山峰のさくらも色そへよ御幸かさなる春のしるしに

をとこやま−みねのさくらも−いろそへよ−みゆきかさなる−はるのしるしに


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この春をさかゆく時と男山神代の花もさきまさるらし

このはるを−さかゆくときと−をとこやま−かみよのはなも−さきまさるらし


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かみかきやいまの御幸を待ちえてそはなもかひある色はそふらし

かみかきや−いまのみゆきを−まちえてそ−はなもかひある−いろはそふらし


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男山跡たれしよりみつかきの花も久しき代代のはるかな

をとこやま−あとたれしより−みつかきの−はなもひさしき−よよのはるかな


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をりしもあれ君か手向と神垣に咲きてそかかる花の白ゆふ

をりしもあれ−きみかたむけと−かみかきに−さきてそかかる−はなのしらゆふ


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はるかすみへたてしもとのさとりより心のかりとともにかへらむ

はるかすみ−へたてしもとの−さとりより−こころのかりと−ともにかへらむ


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かへるさにさこそ雲ちはかすむともあとをはのこせかりの玉つさ

かへるさに−さこそくもちは−かすむとも−あとをはのこせ−かりのたまつさ


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行くかりのかすたに空にみゆはかり霞をはらふはる風もかな

ゆくかりの−かすたにそらに−みゆはかり−かすみをはらふ−はるかせもかな


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とほさかるほとは雲ゐに行くかりも声はへたてぬ朝かすみかな

とほさかる−ほとはくもゐに−ゆくかりも−こゑはへたてぬ−あさかすみかな


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朝みとりかすめる空に音信れてそれともみえすかへる雁かね

あさみとり−かすめるそらに−おとつれて−それともみえす−かへるかりかね


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ふる里にかへりなれたる雁かねはかすむ雲井もまよはさるらし

ふるさとに−かへりなれたる−かりかねは−かすむくもゐも−まよはさるらし


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都こそへたてもはつれかりの行くこしちの末や霞まさるらん

みやここそ−へたてもはつれ−かりのゆく−こしちのすゑや−かすみまさるらむ


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おも影をなほとめしとやかへるかり霞む夕への空に鳴くらむ

おもかけを−なほとめしとや−かへるかり−かすむゆふへの−そらになくらむ


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なきわたる越ちの雁やさほ姫の霞の袖に涙かすらむ

なきわたる−こしちのかりや−さほひめの−かすみのそてに−なみたかすらむ


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雁かねのきこゆる空をいつくともなほわきかたくたつ霞かな

かりかねの−きこゆるそらを−いつくとも−なほわきかたく−たつかすみかな


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行すゑをへたてなはてそかへる雁かすめはとてもとまりやはする

ゆくすゑを−へたてなはてそ−かへるかり−かすめはとても−とまりやはする


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かすみさヘへたててけりな天つ空いや遠さかる春の雁かね

かすみさヘ−へたててけりな−あまつそら−いやとほさかる−はるのかりかね


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よしさらは霞のよそのわかれにてしられぬかりの行衛ともかな

よしさらは−かすみのよその−わかれにて−しられぬかりの−ゆくへともかな


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こしの海のかすめる浪にたちかへりよるとなきてやかりのゆくらん

こしのうみの−かすめるなみに−たちかへり−よるとなきてや−かりのゆくらむ


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久方の空にきこえてかすめとも帰るはしるき春のかりかね

ひさかたの−そらにきこえて−かすめとも−かへるはしるき−はるのかりかね


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立ちかへる雲ちをよそにみえしとや霞かくれにかりのゆくらむ

たちかへる−くもちをよそに−みえしとや−かすみかくれに−かりのゆくらむ


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やはた山かすみのうへに詠むれは空になかるる宇治の河浪

やはたやま−かすみのうへに−なかむれは−そらになかるる−うちのかはなみ


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松の戸にあけくれそみるこきつれて北山本をすくる河船

まつのとに−あけくれそみる−こきつれて−きたやまもとを−すくるかはふね


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雲かかる軒はの松に風たちて山なみとほくあくるしののめ

くもかかる−のきはのまつに−かせたちて−やまなみとほく−あくるしののめ


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軒はなる松をこすかとみゆるかなふもとにとほきよとの河なみ

のきはなる−まつをこすかと−みゆるかな−ふもとにとほき−よとのかはなみ


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八幡山よとのわたりのあけほのはさもあらはあれ秋の夕くれ

やはたやま−よとのわたりの−あけほのは−さもあらはあれ−あきのゆふくれ


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見わたせはさとのつつきもひとつにてうかりし山もすみなれにけり

みわたせは−さとのつつきも−ひとつにて−うかりしやまも−すみなれにけり


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雲ふかき軒はの山は晴やらて麓にあくるよとの河なみ

くもふかき−のきはのやまは−はれやらて−ふもとにあくる−よとのかはなみ


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このさとは軒端の山の木のまよりほのかに見ゆる宇治の河浪

このさとは−のきはのやまの−このまより−ほのかにみゆる−うちのかはなみ


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伊駒山それかあらぬか春霞たなひくうへにかかるしら雲

いこまやま−それかあらぬか−はるかすみ−たなひくうへに−かかるしらくも


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のきちかくたなひく峰の雲間よりたえたえよもの空そ晴行く

のきちかく−たなひくみねの−くもまより−たえたえよもの−そらそはれゆく


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峰たかき松の戸さしの夕暮になかめもすてぬふる里の空

みねたかき−まつのとさしの−ゆふくれに−なかめもすてぬ−ふるさとのそら


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みねたかきいり日はよそにうつろひて軒はの松の陰そくれ行く

みねたかき−いりひはよそに−うつろひて−のきはのまつの−かけそくれゆく


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世をいのるみやまのおくは軒はれてにきはふさとに煙たつなり

よをいのる−みやまのおくは−のきはれて−にきはふさとに−けふりたつなり


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たれかすむ遠山本の夕煙おなしかすみの空にきえつつ

たれかすむ−とほやまもとの−ゆふけふり−おなしかすみの−そらにきえつつ


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まきの戸のあけ行くかたをなかむれは横雲わたる宇治の河なみ

まきのとの−あけゆくかたを−なかむれは−よこくもわたる−うちのかはなみ


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檐ちかき松の木のまのひまなきにちさとも雲のはてを見るかな

のきちかき−まつのこのまの−ひまなきに−ちさともくもの−はてをみるかな